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2020

4年 竹田昌弘

吾郎より紹介預かりました竹田です。


平素より弊部を応援して下さる関係者の皆様、誠にありがとうございます。

本年は例年と違った形での大会開催となりますが、変わらぬご声援の程よろしくお願い致します。

また、このような状況下でも特別試合という形で大会を企画、運営して下さるラクロス協会の皆様に感謝御礼申し上げます。



こんな真面目な書き出しが出来るようになった自分を褒めたいと思います。

なんか上手い前置きが考えられなかったので

さっそくですが、最後のブログ始めます。





「自分の価値は周りの人が自分を求める数によって決まる」




私が尊敬するタレント兼アスリートの武井壮が言っていた言葉だ。

彼の言葉には説得力がある。



1年前、

レギュラーとして出たリーグ戦はこれとは程遠かった。

自分が活躍することだけがメインだった。

正直、チームから求められようともしていなかった。

チームが一部昇格する権利を逃したのは、自分の怠慢なプレーのせいだ、と。


ただそんなクズな私にもラクロスの神様はチャンスをくれた。

リーグ最終戦、対上智大。

負けたら下入れ替えが決まる闘いだった。

それまでの練習は必至だった。

チームの勝利だけを願い練習した。


勝った。

涙が止まらなかった。

初めてかもしれない。

本当にチームの勝利だけを願い、闘い抜いた試合は。


しかし、情けなかった。

これまでの自分はなんだったのか。

高校の引退試合の怪我から、

そしてあの2年の時の入れ替え戦の敗戦から学んだことはなんだったのか。



幸いにもあと1年ある。

そして心に決めた。

自分の存在価値を上げ、


「求められる人になる」



これが最上級生となった自分の中での決意だった。


自分の中で「求められる人」を想像した。


「チームの勝利に欠かせない人材になること」


「自分の持っている知識・経験、そのすべてを共有すること」


「1人の人間として、一体育会学生として誇り高く生きること」



だからコロナによる自粛期間は自分の決意を試されている期間だった。

自分の思い描く姿を実現できるか試されていた。


月に120キロくらい走ったし(よういちには負けた、地味に悔しい)、

毎晩担当のMD達と22時からミーティングをしたし、

オンライントレーニングは誰よりも追い込んだ自負があるし、


自粛明けは

セカンドと練習場所が合えば練習参加したし

MD全員の特徴や強み、弱みをASのデータを基にwordに残してみてTOPチームにふさわしいやつを色々考えてみたり、

若い代の多い今年のMDだから、自分が彼らに求めるものを言語化して伝えてみたり

TOPチームにいる奴らの怪我は全員把握したり


なるべく自分が考ええる「求められる人」に近づけるように、

MDの長として、そしてチームの勝つ確率を上げることができるように過ごしてきた。




少し話が逸れてしまうかもしれないが、

私はMDというポジションが最高に楽しいし、このポジションに誇りを持っている。


オフェンスもディフェンスもクリアもライドもウィングもエキマン(orマンダウン)もラクロスの面白さを一度で一番味わうことのできるポジションだから。


二兎追うものは一兎も得ず、という諺がある。


しかし私はこの一年間

二兎追って二兎を得る。そして三兎を狙ってきた。


MDに関わる全てのプレーを、なるべく高次元で実現すべく努力してきたつもりだ。



この貪欲な姿勢こそが自分の存在価値を上げ、「求められる人」に繋がると思ったから。

自分が求められる人になることができるなら、必ずこのチームの勝つ確率が上がると思っているから。


こいつはさっきから何を偉そうなことをほざいていると思われてもいい、

4年目にして気付くのは遅いだろうと思われてもいい、

単なる自己満に過ぎないだろうと思われてもいい。



ただ3年の時に経験したあんな思いはしたくなかった。



そして何より、後輩達が本気で三年後の「日本一」を目指している姿を目の当たりにして、指をくわえてじっとしていることは出来なかった。


言葉で伝えるとかそんな器用なことができない私にとって、最後の最後までタフに泥臭く走り抜ける姿勢を見せることが私の考える「求められる人」繋がると信じて。




そしてもう一つ、私には今シーズン心に決めていることがある。


「後輩の意見を否定から入るのではなくまず聞き、のびのびとプレーできる環境を与えること」


先ほどの「求められる人」から派生することかもしれないが、これは私がリーグ戦に出た2年生の時、同じMDのセットの4年生が私にしてくれたことだ。


ミスをしても叱責されたことは記憶にない。

いつもどうやったらミスが減るか、どう動くべきかを教えてくれた。

私の意見を聞いてくれて、疑問も全て解消してくれた。


ラクロスの楽しさ、奥深さ、そのすべてを教えてくれたのは間違いなく当時の4年生の影響が強い。

そしていつか自分もあんな4年生になれたらいいなと考えるようになった。


このスポーツはある程度の理論とかはあるかもしれないが、それでもラクロスは未知数なスポーツだと思う。


色んな出身スポーツのやつがいて

マイナースポーツのラクロスだからこそ

プレーにおいて自由な発想があるべきだ。

その発想、意見に学年は関係ない。


まず試してみる。

成功したら再現性を持たせればいいだけだし、ミスったら改善すればいいだけ。


でもここで一番大切なのは、


「自分で考えること」


どうしたら再現性を持たせられるか、どうしたらミスを改善できるか、どうしたら勝てるか、常に考えることを止めないで欲しい。


この「考える」癖が付けば、試合のあらゆる場面で自分たちで状況を分析し、最善の選択をすることが出来る事に繋がると考える。


私が当時の4年生の影響を受けつつ、先ほどの2つ目の決意をした理由はここに尽きる。


ちなみに、

考えているかどうかは反省の時のその主語で大体分かる。

考えている奴は大体主語が「俺は」「私は」の一人称であることが多い。


自分主体で考えていることはわがままだと思われるかもしれないが、今の青学ラクロス部はそれくらい自己主張が強くなくては強くならないと思う。



今年のMDの関しては、主語が「俺は」のやつが多い。


練習のすべてがいい雰囲気というわけではないけれど、グラウンドの中で、自発的に発言し、実行し、物事を考えることのできるやつらが多い。



それ故に、彼らからもらう刺激は私自身のモチベーションだった。


お前らがいたから、筋トレもシュー練も頑張れた。


たまに生意気だけど、熱量あって、

未来がこんなにも楽しみな後輩たちに出会えて、本当に感謝している。


ありがとう。





今年自分が心に決めていたさっきの2つのことが君たち後輩に残すことが本望だけど、

果たしてそれが残せることができたかどうかは私自身も分からない。



でも何か1つでも学んだことがあれば、これ以上の幸せはないと思う。



ちょっと長いけど、ここで少し自分のモチベーションの話を。

モチベーションの根源が後輩の存在だったことに加えて、私のモチベーションの根源はもう一つある。


「他大学の友人の存在」だ。


2年の時の関東ユースの補欠第一候補兼アップ担当として練習会に参加したことや、

「豆タンク」やら「小ゴリラ」と呼ばれる所以でもあるフィジカルのお陰で他大で多くの友人を作ることができた。


冬オフの武者修行に行けば、誰かしら友人がいたし、地方大学にも知り合いができた。


彼らの存在は、後輩同様にでかかった。


私に「外の世界」を教えてくれた。

まだまだ未熟者で下手くそであることを痛感させてくれた。


気付けば、国旗を背負って戦っている奴もいる。

そんな彼らと一緒にプレーをしていて悔しくないと言ったら嘘になるが、

それ以上に俺ももっと上手くなろうと素直に思えた。


他大の友人たちよ

ありがとう。


お前らのお陰で私は4年間腐らずに、モチベーション高くラクロスをすることができた。





こうして振り返ると、本当に多くの人に支えられてきた4年間のラクロス生活だった。

先輩、同期、後輩、他大の友人。

いつも無償でテーピングや治療をしてくれた接骨院の先生。

週一の出勤でも、まさは部活頑張っているからと大量の賄いと共に応援してくれるバイト先。

化け物みたいな重さでトレーニングをしていた、アスリートルームの他の体育会学生の友人たち。

テスト前になるといつも助けてくれる学部の友達。

食事から金銭面までお世話になった両親。



彼らの存在があったからこそ今の自分がいる。



それでも最後に一番感謝しなきゃいけないのはこいつかもな。



なあ、主将よ。



最高に天然野郎で

ミーティングの時は活舌悪くて3割くらい何言ってるか分からないけど、


誰よりも努力家で、

誰よりも熱くて、

誰からも愛される


そんなお前を今年の主将に繋がる学年代表に選んだ、3年前の俺らの決断は間違ってなかった。


お前が創り上げたチームが間違ってなかったと、胸を張って証明させてやる。




だから勝とう。




自分のためにも



過去の悔し涙を流した先輩のためにも



後輩のためにも



自分を支えてくれた多くの人のためにも



そして主将のためにも



この1年間、ひいては4年間が



無駄ではなかったと



胸を張って引退できるよう



来る試合に向けて、



『今を全力で生きよう』






青山学院大学

体育会男子ラクロス部

                                                         

                   中山組 2020年度

MDリーダー

竹田 昌弘





次は4年間俺のだる絡みに付き合ってくれた二森。

よろしく。


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