厳しくも温かい、良きお母さんになりそうな有里ちゃんから回ってきました、100%の雨男「グラ禁の子」ことパイナップル貴田です。
入部してすぐに、僕の前に大きな山が立ちはだかった。
見上げると首が痛くなるような、そんな山だった。
人間関係や部活を続ける意味についてひたすら悩まされた。
その山を登りきる前に多くの同期が辞めていった。悔しかった。逃げんなよ、そう思った。
最初のブログで書いたように、僕は周りの人達に背中を押され、なんとかその山を登りきることができた。
その大きな山を一つ越え、山頂に辿り着いた時、そこにはどんな景色が待っているのだろうかと胸を躍らせた。
しかし、そこから見えたのは、ただひたすらに平坦な道であった。
落胆するような気持ちと共に、"もうあんな辛い思いをしなくていい"というような、少しの安堵を覚えていた。
目を凝らして見てみると、その道は「引退」まで続いている。
僕はその道を、なにも考えずにひたすら歩き続け、ふと気付いた時には既にラクロスを始めてから2年が過ぎていた。
周りを見渡しても、誰も見当たらない。
叫んでも、誰の耳にも届かない。
どうやらみんなは自分の遥か上にいるようだった。
いつからか僕は、目指すベき道から目を背け、相手にされない孤独へと逃げていた。
『何もしないなら部活やめろ』
前年度主将の勝さんから言われた言葉が、今になってぐさりと心臓に突き刺さる。
くだらない理由をつけて見上げることをやめていたのを、勝さんは一目で見抜いていた。
僕は大きく深呼吸をして、もう一度自分のいる場所を見渡した。
そこには、平坦な道が続いていた。
そこで僕はようやく気付くのだった。
『あぁ、第2の山は自分自身で作り出さなきゃいけないんだ』
そう、試練は与えられるものではなく、自ら課すものなのだ。
こんな他のみんなが当たり前に気付いていたことに、僕はどれだけの月日を費やしただろう。
どれだけ手を差し伸べてくれた友達を裏切ってきただろう。
そんな大きな後悔と共に、少しの安堵を覚えている自分がいた。
"ようやくラクロスと真剣に向き合えた"
そう感じたからだ。
あの時の安堵とは違う、どこか太い芯を持ったような、そんな安らぎだった。
遅すぎる?
そんなことはない。
僕のようなレベルのプレーヤーは絶対評価しかされない。
上手か、下手か、ただそれだけ。
それに早いも遅いもない。
ただ自分の道を突っ走れ。
『だからここが僕のスタート地点だ。』
そう強く感じた時、ひたすらに平坦であったはずの道に傾斜がかかり始めていた。
新しい道が開かれたのを、肌で感じた。
僕はまだ、その道に一歩足を踏み入れただけである。
次は食べるのが早すぎて彼女にフラれた杉浦君です!
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2019
8月
28日
3年 貴田真広
WRITER:貴田真広
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